依存症の人との付き合い方【私の場合】

考察
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人と欲

飲酒がらみの問題を起こして芸能界を干されていた元アイドルが、また飲酒をして交通事故を起こしてしまった。
仕事も名声も信頼も全てを失って手痛い代償を払ったはずなのに、なぜ人間は同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。

薬物にしたってそう、不倫にしたってそう。
やったら絶対にダメって頭では理解していながらも手を出してしまう人は多い。

本人はまだ自分の意思でやっていることだから自業自得というか、しょうがないところはあるんだろうけれど、毎回付き合わされる友人や家族の心労は察するに余りある。

私にもいわゆる依存症に苦しむ友人がいるので、周りの人間はどういう風に立ち振る舞えば良いのか勝手ながら考えてみた。

人間は欲望があるから人間なのだ

結論から言うと、人間はいつになっても過ちを犯し続ける生き物なんだと私は思う。

何千年も前に書かれた聖書にすでに

『盗んではいけません』
『不倫してはいけません』
『人を殺してはいけません』etc…

とはっきりあるにもかかわらず、未だに世界中でこういう類の事件起きているでしょう?
どんなにダメって言われたって欲望を抑えられないのが人間なのだ。

何千年もの間よくないこととわかりつつも人間は戦争をしては殺人や略奪を繰り返しているし、不倫ネタが世間を騒がせない時代はない。

何千年もの間自分の欲求を満たすためだけに生きてきた人間が、今後何かの拍子にそれをピタッと抑えられるようになるなんて、私には想像できない。

中には運よく自分によく合う薬に出会うことができたとかで、欲を抑えたり依存症から脱却できたりするようになる人もいるかもしれないけれど、基本治らないと思って相手には接した方が自分のためだ。

”あの人ならきっと立ち直ってくれる”
”私があの人を治してみせる”

なんていう希望は抱かない方が良い。

何度も何度も裏切られることによって、結局は自分が精神的に壊れてしまったり健康を害してしまい、その人のそばにいることすらできなくなってしまう。

依存症の友人と私(実体験)

アルコールの量がコントロールできない人、薬物摂取がやめられない人、ギャンブルがやめられない人、色んな形の依存症があると思うが彼/彼女らは紛れもない病気。

好きで依存症になっている人はいないだろう。

何か心の奥底に抱える苦しみやトラウマから逃れる手段として手を出したら、そこから抜け出すことができない体になってしまって本人たちも苦しんでいる。
できることなら手を出す前の状態に戻りたい、治りたいと真剣に思っている人が大半だろう。

本人の辛さが痛いほどわかるから、私も依存症に苦しむ友人にできる限り寄り添おうと、昼夜問わず出されるSOSに応えていた時期があった。

家族関係が複雑で病院に付き添う人がいない彼女のために毎回私が一緒に通ったし、ひっきりなしにかかってくる電話にも彼女の満足がいくまで付き合った。

寂しいと言われれば旅行中であったにもかかわらず、それを切り上げてまで彼女に顔を見せに行ったし、こちらからも安否確認も兼ねて定期的に自宅に呼んで食事を共にした。

それも全て、彼女に依存症から脱却して欲しい一心で。

「二度とやらない」
と言う彼女の言葉を信じて、私が寄り添うことで彼女が立ち直ってくれるならと、できる限りのことをしたつもりだ。

しかし結果どうなったかと言うと、何度も裏切られることによって私は心身ともに疲れ果ててしまった。

自分の生活のリズムもめちゃくちゃになり、大切だったはずの友人の存在が疎ましく思えてしまう瞬間まで芽生えて、初めて ”このままではいけない” と気がつくことができた。

彼女は言わば溺れて必死にもがいている状態であって、私はそこに無防備のまま一緒になって飛び込むべきではなかった。
助けたいからこそ、陸の上から彼女に落ち着くよう声をかけつつ救助を呼ぶか浮き輪などの道具を用意するべきなのだ。
一緒に溺れてしまったら本末転倒。
無事な方がしっかりと地面に足をついて冷静にならなくてはいけない。

依存症の人との付き合い方

私が彼女を助けたいと思ったのは、長い付き合いの彼女が大切な存在で失いたくないから。

「もう二度とやらない。ごめんね。」
と言う彼女の言葉を何度も信じて、その度に裏切られてはいるが今でもその気持ちは変わらない。

もちろん昔の彼女にできることなら戻って欲しいとは思うが、今では私は依存症ごと彼女を好きになるよう意識転換することにして、”きっと治る” という希望は持たないことにしている。

彼女が大事でずっとそばにいてあげたいと思うからこそ、私自身を大事に、裏切られるたびに傷つかないように適度な距離をとりつつも、彼女が ”捨てられた” と勘違いしないよう接している。

彼女はまた過ちを犯すだろう。
でも、それも含めての彼女。
大なり小なり誰でも過ちは犯しているわけで、私だって側から見たら間違ったことばかりしているのだろう。
人間なんて誰しもそんなもんだ。
受け入れるしかない。

家族や知人が依存症に苦しんでいる方はご自身も大変辛い思いをされていることでしょうが、どうかご自分のことを第一に考えるようにして欲しい。
自分に余裕がなくなると、相手を思いやる気持ちも待てなくなってしまう。
助けたい余り、ご自分も一緒になって溺れてしまいませんように。


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