ドッグトレーニングは効果あるの?

考察
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効果があったパターン

初めて飼った犬はシェパード、私が10歳の時のことだった。
シェパードは言わずと知れた大変賢い大型犬で、上手く育てれば良きパートナーとして飼い主の人生の質を2倍にも3倍にも素晴らしいものにしてくれるが、間違えたしつけをしてしまうと攻撃的になり、人に怪我をさせたり、最悪殺してしまうような事態を招かないとも言い切れない。

そこで私の両親はシェパードの子犬をブリーダーさんから購入してすぐに、1ヶ月のしつけ教室に入れた。
元々しつけの入りやすい子だったのかもしれないが、その効果たるや目を見張るものがあり、お手や待てなどの基本的な技を完璧に覚えてきただけでなく、お散歩の時はぴったりと横について人間のペースに合わせて歩きトイレはもよおしたら自分でドアを開けて外に出てできるようになって帰ってきた。
もちろん攻撃性は一切なく、どんなに小さな子に耳を引っ張られたり尻尾を引っ張られたりしても全く動じない、誰からも”すっごくよくしつけられてるね!”と褒めてもらえる立派な犬になった。

売れ残りのボーダーコリーを引き取った

そして月日は流れ、私が大人になって責任を持って犬を飼う立場になった今。
すでにうちにいた保護犬の餌を買うためにペットショップに行った時、一匹のボーダーコリーが目に入った。
ボーダーコリーといえばシェパードと同じように賢くて有名だが、その子は明らかに他の子犬たちよりひと回り大きく成長していて、ケージにつけられていた値段には、何回も赤い線で消されてさらに安い値段をその上に書かれた形跡があった。
つまり、何度も何度も値下げがされてもまだ買い手が見つかっていない状態だった。

ただでさえ東京では大きい犬種は土地の事情から敬遠される傾向があるのに、この子はさらにめっちゃ元気が良く、他の子犬たちがまったりと寝そべっている中、ケージの前を通る全ての人にちぎれんばかりに尻尾を振り、後ろ足でぴょんぴょん飛び跳ねては遊んでもらおうと一生懸命アピールしていたので、ここら辺の落ち着きのなさも買い手がつかない原因だったのかもしれない。

”こんなに大きな犬でよく言えば元気がある、悪く言えば落ち着きのない犬は売るの難しいだろうな・・・そうしたらこの子どうなっちゃうんだろう・・・”

この威勢のいい犬のケージの前でしばらくこんなことを考えていたら、私に近づいてきた店員さん。

「この子なかなか売れなくてこの店の前にも3店舗渡り歩いているんです。だから病気とかいうわけではないのですが、このお値段になっていまして。」

彼女のこの言葉で踏ん切りがついた私はその場でこの子を育てることを決意、保護犬の餌と一緒に家に連れて帰ってきてしまった。

ドッグトレーニングに出してみる

グラちゃんと名付けたこの子は初めて乗る車に大はしゃぎし、家についてからも先住犬にじゃれつきまくりで、我が家から一瞬にして”静寂”というものがなくなった。

獣医さんに連れて行けば待合室にいる他の犬にちょっかいを出しまくり、迷惑になるから距離をとったところに連れて行ったら犬のくせに
「キャーーーー!」
と奇声を上げ、待合室から失笑がもれる。
お散歩に連れて行けば、興奮しすぎて犬のくせにほぼ二足歩行。
ドッグランに連れて行けば、知らないおじさんの膝の上に遠慮なく鎮座してしまう。

私個人的には元気が良くても気にならないからいいのだが、万が一他の人に危害を加えることになったら大変なので、シェパードの良い例もあったことだし、訓練に出してみることにした。

口コミ評価の良かった都内に店舗を構えるトレーナーを選び1ヶ月預けることにしたのだが、預けたその日から丁寧にトレーナーさんからはグラちゃんの様子が動画や画像で報告された。
餌はちゃんと食べていますよー
他のワンちゃんとも仲良くやっていますよー
今日はこんなことができるようになりましたよー


預かっているのはうちの子だけじゃなくて忙しいだろうに、逐一様子を報告してくれてトレーナーさんには本当に頭が下がった。
これなら1ヶ月後、シェパードの時もそうであったように今までとは打って変わって、落ち着いた立派な犬になって帰ってきてくるだろう。
なんなら蝶ネクタイして髪の毛は七三分けにして、お散歩の時は逆にこちらをエスコートしてくれるくらいのジェントルマンになったグラちゃんが帰ってくるかも、とこの時はまだ夢を見ていた。

効果がなかったパターン

待ちに待った1ヶ月後。
トレーナーさんが成長したグラちゃんを家まで車で連れて帰ってきてくれる日がやってきた。

かわいい盛りの1ヶ月を離れて暮らすのは本当に辛かったが、そんな辛さもグラちゃんが帰ってきて
「やあやあ、その節は迷惑をかけたね。今後は僕が面倒みるから安心して。」
と肩をポンポンしてくれれば報われる・・・と自分に言い聞かせ、耐えた。

そしてついに我が家の前で止まる一台の車。
まず最初にトレーナーさんが降りてきた、が、少しやつれた?
続いて車から降りてくるグラちゃん。
いや、降りると言うかまるで車の中からバズーカ砲で打ち出されたのかと思うくらいの勢いで飛び出してきた。

あれ?リードを持つトレーナーさん引きずられてる?
歩く時は人間よりも前に出たら行けないんじゃなかったっけ?
ペースは人間に合わせなくちゃ行けないんじゃなかったっけ?


そんな頭の中が?だらけの私への挨拶もそこそこに家の中に駆け込むグラちゃん、先住犬のところに一直線で駆け寄り・・・殴りかかった
今までは甘噛み攻撃をしていたのだが、噛むことはしなくなった代わりに手が出るようになったようだ。
これはトレーニングの成果と言っていいのだろうか???
彼なりの先住犬に対するただいまの挨拶のつもりだったのだろうが、いきなり顔面を殴られた先住犬のやるせない表情が未だに忘れられない。

蝶ネクタイは?
七三分けは?
ジェントルマンのグラちゃんはどこーーー???

「いやあ、本当にグラちゃんは元気のいいいい子で。グラちゃんに会えなくなると思うと僕も寂しいです」
なんてトレーナーさん言ってたけど、去り際にこそっとグラちゃんに
「もう戻ってきたらダメだよ・・・?」
ってまるで出院するときの少年Aに送る言葉みたいなの呟いていたの聞こえたからね。

よっぽどトレーナーさんのところでも大騒ぎしてきたんでしょう。
ご迷惑をおかけしました・・・
プロの手を持ってしても変えることができなかったヤンチャなグラちゃんだが、可愛い我が家の愛犬であることには変わりはない。その後も
お腹が空いたらバシッ
遊んで欲しいとバシッ
と、ことあるごとにヘラヘラ笑いながら殴ってくるようになってきたけど、しょうがない。
トレーニングが効く犬と効かない犬がいると言うことはよくわかったので飼い主である私が責任持って、気長に上手くしつけていこうと思う。

グラちゃんは噛み付くことはないけど人が大好きすぎて近寄られると飛びついてしまうので↑このワッペン↑使っています。

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