海外に移住しちゃう?!

考察

人はどういう時に環境を一変させたいと思うのだろうか。

水分を多く含んだ空気が重い。
息を吸うたび、その分気持ちまで暗く沈んでいってしまいそうだ。
日本は清潔感があるし食べ物は美味しいし、基本的に真面目な人が多いので好きだ。

でも毎年この梅雨の季節だけはどこか年中カラッとした気候の、フルーツの美味しいどこか海外へ逃げ出したくなる。
そんな私の気持ちを察してか、久しぶりにパパから電話がかかってきた。

元気にしてる?最近東京のコロナの感染者数がひどい事になっちゃってるけど、大丈夫?

私は洗濯物を畳む手を止めたくなかったので、スピーカーにして
ー彼が住んでいる国でのコロナ対策のこと
ーあちらでも日本で起きている第二波の報道がされていること
ーお互いの健康状態や近況報告
など、たわいもない会話をした。

私は自他共に認める “冷めた女”。
世間でよく言われる『孤独死』が、なぜそんなに忌み嫌われるのか理解できない。
死ぬ時なんて周りに誰がいてもいなくても、私は気にならない。
むしろ他人に気を使わなくていい分、一人の方が気楽に死ねていいじゃないとすら思う。

しかしここではっきりと言っておきたいのは、私は他人が嫌いなわけではない。
誰かと出かけたり会話をしたりするのは大好きだ。
誰かが大切だとか愛しているとかいう感情も持ち合わせているつもりだ。
ただ同じくらい、誰にも意見されることなく自由に過ごすことができる、自分一人だけの時間も好きだってこと。

私のそんな性格を理解してくれているパパ、A君、ボクちゃんは一切私を自分たちの都合に合わせて動かそうとすることはない。
あくまでそれぞれの生活を最優先して、たまにお互いの軸が交わる時があるようであれば、その時は一緒にその時間を最大限に楽しもう、というスタンスだ。

コロナが彼を変えた

しかしその日のパパはいつもと様子が違った。
常に自分の仕事に誇りを持ち、この人なら失敗なんてするわけがないから安心してついて行くことができると誰でも思い込んでしまいそうな、自信に満ち溢れた彼の口調がいつになくセンチメンタルだった。

今のご時世、コロナじゃなくても普通の風邪すらひいてしまうと大事になっちゃうからね。健康には気をつけてるよ。夜飲みに行くのも控えてる。

そういう彼の声は心なしか、もうすでに引退して久しい老人のように聞こえた。

そういえばコロナで世界中が騒ぎになってもう半年以上経つ。
私みたいにその気になればいつまでだって家に閉じこもっていられる人間とは違い、彼は企業に勤めるサラリーマン。
通勤もしなくてはならないし、人との接触は避けて通れない。
感染を恐れながら日々生活するのに疲れてしまったのだろうか。

そんな私の推理は次の一言で確信に変わった。

出入国の規制が緩和されたら、こっちに来て一緒に生活するっていうのはどうだろう。

パパと関わり出して二十年。
夢に向かって仕事に必死で、必要な時だけお互いの傷を舐め合い、癒されたらまたそれぞれの生活に戻るなんていう生活を送るにはお互い歳を取り過ぎてしまったのかもしれない。

彼は私が帰りたい時はいつでも日本に帰ればいい、日本と彼のいる国とを行ったり来たりすればいいじゃないか、と言ってくれている。
ただ、生活の基盤を彼の元にして欲しいということのようだ。

思いきって海外に拠点を移そうか

日本と海外を自分の都合に合わせて行ったり来たりする。
“そんな生活もいいのかもね・・・”
なんて一瞬でも思ってしまったのはこのジメジメしている空気のせいだけではないだろう。
私もそろそろ落ち着いた方がいいのだろうか。
果たして落ち着けるのだろうか。

半年ほど前、コロナの中国での流行を初めてニュースで耳にした時、それは他人事でしかなかった。
海を跨いだ国で起きていることだし、この医療の発達した現代において治療法がないわけがない。
私には関係のないこと、と一蹴していた。

それがまさか今までの私の生活を一変させるような決断を迫らせる要因になるとは。
出入国の規制が緩和されるまでまだ時間がかかるだろうし、もうすぐ待ち望んだ梅雨明けもやってくるだろう。
そうすれば今よりももっと冷静な判断が下せるようになる。
これを機会に焦らずじっくりと自分の今後について考えてみようと思う。

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考察
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